中山よしかつ / 中小企業支援センター 公式サイト

新東京政策Web新聞

2000年12月1日

知事 石原慎太郎について

都議会議員 西条庄治と対談

●聞き手:
本日は石原慎太郎知事と都政について中山義活議員と西条都議に議論していただきたいと思います。
でははじめに、石原知事の象徴的な提言でもあります横田基地返還の問題から

●中山:
石原知事の就任以来の行動力には本当に舌を巻く。とくにそのスピードがすごい。発想(思いつき)から実行までがとにかく早く、今までの知事とは比べ物にならない。
「スピード」こそが、石原知事を特徴づける。しかし横田基地の問題については、ややそのスピード感に鈍りが生じている気がする。まぁ国の問題だからね、本来は。

●西条:
確かに、最近になって知事は横田基地については知事選告示前に言っていた「返還」を「返還もしくは民間との共同使用」に改めた。あの人にはめずらしい態度の変更だ。
「返還は大風呂敷で言ったこと」という釈明は少し苦しい気がする。

●中山:
軍との共同使用といってもあそこには滑走路が一本しかない。立地も町中だし。
知事は共同使用によって「首都圏第三空港」にすると言っているが、あの場所に拘る理由がない。

●西条:
仮にその規模でつくったとしても採算性を考えればちょっと難しいかな。

●中山:
極東アジア状勢の安定化による米軍の撤退。もしくは米軍基地の移設。本筋からいけばこのいずれかでしょう。

●西条:
となれば、やはりこれは国の問題であって、ちょっと知事では手に負える問題じゃない。知事の持ち前のスピードに拘ると国際問題にもなりかねない。だからこんどの態度変更は理性的な判断ですよ。

●聞き手:
では知事が自らポスターにまで登場した首都機能移転問題については?

●西条:
「歴史への冒涜」という知事の言葉からして、問題がなんだか感情的なものになっている。けど私がもっとも問題視するのは、去年、都がやった世論調査のなかで七割の人が「国民に周知されていない」と答えていること。国民のニーズに全然合ってないんですよこの計画自体が。この財政難のときに十年間で十二兆円つかう公共事業なんかやったら国がおかしくなります。国民の大半がそんなこと望んじゃいない。じゃ誰の責任において出来るんだ、そんなこと。無理でしょう。

●中山:
でも、感情的な部分も大事ですよこの問題では。文化と伝統を切り捨ててまで移転をすべきでないという知事の主張には私は全面的に賛成です。文化と伝統は情緒的な言葉だし情念の世界の話しだけど、そのような部分を持たない「まち」なんかに住みたくないし、「まち」じゃないですよ、そんなもの。時間だけが熟成できるまちの魅力というのはありますよ。特にこの東京には。その意味で言えば、知事が築地市場の移転問題にあまり関心を寄せないことが、非常に残念ですね。問題の本質は首都移転も築地市場移転も全く一緒なんですけどね。「文化と伝統を守る」「歴史への冒涜は許さない」これですよ。

●西条:
「情念の世界」とは別に、地方分権の線からいってもいまだに分権型国家のビジョンが確立されていないのに、首都の形が決められるわけがない。それに情報通信の分野が急速に変化しているなかで、社会構造そのものが大きく変わっていく可能性だってある。いま、拙速に結論が出せる問題じゃない。

●聞き手:
では最後に外形標準課税について

●中山:
あれこそ、彼のスピードが痛快だった。国に流れていく税を、横から手を出してインターセプトしてしまった。

●西条:
ごく一部の人間だけで進められたんだよね。じゃなきゃ国に潰されている。いまじゃ、銀行税の根拠となった地方税法第七十二条十九の規定を変える動きまであるというからね。

●中山:
彼の政治的というより政治家的センスがすごい。国を敵に回してもというより、あえて敵に回したほうが、都民の賛同を得られると判断したんだろうね。しかも相手が銀行なら英雄だよ。

●西条:
でもそれをやり遂げるところがすごい。この外形標準課税は以前、都議会で提案されたことがあった。でも「国の法律上、できません」とあっさり役人にふられたそうだよ、その時は。そんな役人を動かしたんだから。

●中山:
そう。知事の存在は大きいよ。それによって、都民が不幸にもなれば、幸せにもなる。でも、石原知事に関して言えば、どちらかと言えば創造者というより破壊者、デストロイヤーだからね。「創造的破壊者」であること祈りたい。

●西条:
議会としてもきちんと言うべき所は言っていく。ところで、久米さん(聞き手)の仲人は石原知事だって?。

●中山:
そうそう。彼は前に石原事務所にいたことがあるからね。

●聞き手:
まぁいいじゃないですか、私のことは。本日はどうもありがとうございました。

 

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